ユニークで面白い福利厚生を導入するメリットとは?6つの事例も紹介

ユニークで面白い福利厚生を導入するメリットとは?6つの事例も紹介
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ユニークで面白い福利厚生を導入するメリットとは?6つの事例も紹介

近年、従業員の多様なライフスタイルや価値観に応えるため、さまざまな福利厚生制度を取り入れる企業が増えています。中でも、企業のカラーや哲学、カルチャーにもとづいて設けられた「ユニークで面白い福利厚生」に注目が集まっています。

この記事では、ユニークで面白い福利厚生を導入するメリットや具体的な事例、自社に合った制度を選ぶ際のポイントについて解説していきましょう。

目次

ユニークで面白い福利厚生を導入するメリット

さまざまな働き方に対応できる、従業員満足度が向上する、企業カルチャーが浸透する、採用の強化につながる

ユニークで面白い福利厚生は、従業員はもちろん、企業にもさまざまなメリットをもたらします。ここでは、導入によって期待できる主なメリットを紹介します。

さまざまな働き方に対応できる

現代の企業は、従業員のワークライフバランスに配慮し、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方を支援することが求められています。ユニークで面白い福利厚生は、そうした多様なニーズに柔軟に対応できるメリットがあります。

さらに、育児や介護のような生活の変化にも対応できる福利厚生を整えることで、従業員が長く安心して働ける環境づくりにもつながるでしょう。

従業員満足度が向上する

ユニークで面白い福利厚生は、従業員満足度の向上にもつながります。

例えば、従業員の誕生日、結婚記念日など特別なイベントにプレゼントを贈る制度や、健康維持のために手当を支給する取り組みは、「会社から大切にされている」という実感を従業員に与えます。心身の健康や充実したプライベートをサポートすることで、日々の業務への前向きな姿勢も生まれやすくなるでしょう。

従業員満足度の高さは、業績にもいい影響を与える傾向があります。福利厚生への投資は、組織全体のパフォーマンス向上につながるといった意味でも、費用対効果の高い取り組みといえます。

企業カルチャーが浸透する

福利厚生制度は、企業がどのような価値観を大切にしているかを内外に伝えるメッセージでもあります。従業員の健康を最優先にした制度、チームワークを育むレクリエーション支援、自己成長を後押しする学習支援など、それぞれの制度が「この会社がどんな組織でありたいか」を表しています。

また、こうした取り組みがメディアやSNSで話題になれば、企業の知名度、ブランドイメージなどを大きく高める効果も期待できます。制度そのものが広報活動の一部として機能する点も、ユニークで面白い福利厚生ならではの強みです。

採用の強化につながる

人材獲得競争が激しい現代において、他社と差別化された福利厚生は、求職者への強いアピールポイントになる点もメリットのひとつです。求人広告やウェブサイトにユニークで面白い福利厚生の内容を具体的に掲載することで、求職者の目を惹き、応募数の増加も期待できます。

また、入社前から企業の社風や価値観を伝えられるため、入社後のミスマッチを防ぐ効果もあります。自社のカルチャーに共感した人材を獲得できれば、結果として採用コストの削減にもつながるでしょう。

ユニークで面白い福利厚生の導入事例

ここからは、ユニークで面白い福利厚生の具体的な事例をカテゴリー別に紹介します。他社の取り組みは、自社の福利厚生を設計する際のヒントとなるでしょう。

▶福利厚生の種類については以下の記事もご参照下さい

食事・住宅・通勤など生活支援系

食事や住宅、通勤など生活支援系の福利厚生は、従業員が日々の業務に集中するための基盤を整えます。

IT事業を幅広く展開するGMOインターネットグループ株式会社は、24時間365日、食事やドリンクを無料で利用できる社員食堂兼コミュニケーションスペース「シナジーカフェ GMO Yours」を導入しています。

導入の背景には、世界一のサービスを提供するためには、世界一の人財を集め、心身ともに健康であるべきという考えがありました。また、米国のIT企業に負けない「世界一の福利厚生」を目指したことも理由のひとつです。多様な人材が気軽に集う場所の提供によって、グループ間の交流が活発化しています。特に毎週金曜夜に行われる「Barタイム」は、新たなシナジーを生み出すイベントとなっています。

※参考:GMOインターネットグループ株式会社「オフィス環境

健康・医療・メンタルケア系

健康への投資は、企業と従業員の双方にメリットをもたらします。メンタルケアへの対応を含め、従業員が心身ともに充実した状態で働ける環境を整えることが、持続的な組織力の向上につながるといえるでしょう。

システム開発やウェブ制作などを行う株式会社サイブリッジは、非喫煙者の従業員に対して毎月5,000円を支給する「健康維持促進手当(禁煙手当)」を導入しています。

これは、社会全体における禁煙の機運の高まりを背景に作られた福利厚生です。また、タバコによる健康被害を考慮し、従業員に心身ともにすこやかに勤務してもらうことも目指しています。従業員の健康維持を目的としているため、自宅や外出先での禁煙も求められており、一度でも喫煙した場合は、手当が取り消されるという、徹底した内容となっています。

※参考:株式会社サイブリッジ「社内制度|福利厚生

介護・育児・家族支援系

介護や育児と仕事の両立を支援する制度は、少子高齢化が進む日本においてますます重要性が高まっています。

大手住宅メーカーの大和ハウス工業株式会社は、遠方に住む要介護状態の親元へ帰省する交通費として、距離に応じた支援金を年4回まで補助する「親孝行支援制度」を導入しています。高額な帰省旅費が大きな負担となっているという従業員の声によって生まれた制度です。

必要なときにすぐ親元へ駆けつけられるようなサポートによって、介護離職の防止につながっています。また、実際に制度を利用した従業員からは「会社がここまで考えてくれてうれしい」といった声が上がっており、従業員エンゲージメントの向上にも寄与しています。

※参考:大和ハウス工業株式会社「生涯現役制度「アクティブ・エイジング制度」介護支援制度「親孝行支援制度」導入

自己啓発・キャリアアップ支援系

従業員の成長を後押しする制度も、ユニークで面白い福利厚生のひとつとして定着しつつあります。

株式会社デジタルブラストは、宇宙に関するビジネスを行っている企業です。同社では、働きながら大学院に入学した従業員に対し、在学2年間の学費を会社が負担する「大学院入学支援制度」を導入しています。

この制度は、従業員が学術の世界において地位を確立し、同社のミッションである「宇宙に価値を」「宇宙ビジネスの大衆化」を研究によって体現してほしいという目的で作られました。対象となる従業員は業務と並行して研究に取り組み、その成果を自社での新たな事業化へつなげることが期待されています。

※参考:株式会社デジタルブラスト note「福利厚生の新制度「大学院入学支援制度」、始めました

レクリエーション・社内イベント系

チームワークや仲間意識を育む、レクリエーション、社内イベントといった福利厚生も、さまざまな企業で導入されています。

システム開発・支援事業、システムコンサルティング事業を展開しているアクロクエストテクノロジー株式会社は、誕生日の従業員に対して、すべての従業員が花を一輪ずつプレゼントする制度「花一輪」を導入しています。手渡された花が集まれば、1つの大きな花束が完成するユニークな取り組みです(リモートワーク中はメッセージが添えられた花の写真がLINEに送られます)。

導入の背景には、ミスをして落ち込んでいる従業員を明るく元気づけたいという経営陣の思いがありました。誕生日の従業員のデスクに花が増えていくことで、オフィスの雰囲気も明るくなります。また、この制度によって、普段あまり話さない従業員同士のコミュニケーションが活性化する効果も生み出しています。

※参考:アクロクエストテクノロジー株式会社「社員の働きがいを高める取り組み

休暇系

ユニークで面白い休暇制度は、従業員のワークライフバランスの充実につながる取り組みといえます。

ドライバー求人専門サイトを運営する株式会社ドラEVERは、火曜日または木曜日が祝日の場合、前後の月曜日や金曜日を会社支給の休暇とし、週末から最大4連休にする「オセロ休暇」を導入しています。

これは、従業員が無理なく長く働き続けられる環境にするという目的で生まれた制度です。週末や祝日に加えて平日も休みとなることで、従業員は、旅行や家族との時間など、充実したプライベートの時間を過ごせるようになっています。また、従業員満足度の向上や、日々の働き方にゆとりをもたらす効果もあるようです。

※参考:株式会社ドラEVER「「オセロ休暇」で3・4連休がトップクラスに多い会社へ!年間休日128日で働きやすさを追求!

自社に合うユニークで面白い福利厚生を導入する際のポイント

ユニークで面白い福利厚生を導入する際は、他社の成功事例をそのまま取り入れても、うまく機能するとは限りません。
ここでは、自社に合ったユニークで面白い福利厚生を導入するためのポイントを3つ紹介します。

企業の理念やカルチャーに合った内容にする

ユニークで面白い福利厚生は、企業の理念やカルチャーに合った内容にすることが大切です。「従業員の成長を支援する」という理念を持つ企業なら学習支援制度を、「健康第一」を掲げる企業なら健康管理サポートを整えるなど、自社が大切にしている価値観と制度の内容を一致させることが重要です。こうして作られた制度は、従業員のあいだに企業の理念が自然と浸透し、組織の一体感を醸成する効果があります。

一方で、理念とかけ離れた制度は「なぜこの制度があるのか」といった疑問を生み、使われないまま形骸化してしまうリスクがあります。新しい制度を設ける前に、「この制度は自社らしさをきちんと表現できているか」を問い直すことが、ユニークで面白い福利厚生を成功させる第一歩です。

また、福利厚生といえば「非課税」というイメージがありますが、名目を問わず手当の形で支給する場合には原則として所得税の課税対象となるので注意しましょう。また、プレゼントなども、金額によっては「現物給与」と扱われ所得税の課税対象となる場合もあるので、制度導入の際には課税対象となるかどうかの検討も必要です。

※国税庁「給与所得となるもの

従業員のニーズを把握する

どれだけユニークで面白い福利厚生でも、従業員が実際に利用しなければ意味がありません。経営層や人事担当者の思いだけで設計するのではなく、実際に利用する従業員の声を事前にしっかりと拾い上げることも忘れないようにしましょう。

アンケートや面談などを通じて「本当に求めているサポート」を把握し、そのニーズにもとづいて制度を設計することが大切です。他社で評判の良い制度であっても、自社の従業員のライフスタイルや要望に合っていなければ、結局は使われずに終わってしまいます

最新のトレンドを取り入れる

働き方や社会全体の価値観は常に変化しており、その時代のトレンドを踏まえたうえで、ユニークで面白い福利厚生を設計することも大切です。

トレンドのひとつとして「ウェルビーイング」が挙げられます。単に病気でない状態を目指すだけでなく、身体的・精神的・社会的に充実した幸福な状態を指し、これをサポートすることが、企業に期待される役割として注目されています。

また、年齢や性別、国籍、ライフステージを問わず、多様な人材が公平に活躍できる環境を整える「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)」の考え方も代表的なトレンドです。多様な人材が働きやすい制度を整えることは、組織の競争力を高め、イノベーションを生み出す土台となるでしょう。

▶ウェルビーイングについては以下の記事もご参照下さい

まとめ

  • 近年、企業の独自のカルチャーや哲学を反映した「ユニークで面白い福利厚生」が注目を集めている
  • ユニークで面白い福利厚生の導入は、多様な働き方への対応や従業員満足度の向上、企業カルチャーの浸透、採用強化など、企業にもさまざまなメリットをもたらす
  • ユニークで面白い福利厚生を成功させるためには、企業理念との一致、従業員ニーズの把握、最新トレンドの反映といったポイントを押さえることが大切である
監修
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渋田貴正(しぶた たかまさ) 税理士・司法書士・社会保険労務士・行政書士の4つの資格を保有。上級相続診断士®。富山県生まれ。東京大学経済学部卒。大学卒業後、大手食品メーカーや外資系専門商社にて財務・経理担当として勤務。在職中に税理士、司法書士、社会保険労務士の資格を取得。2012年に独立し、司法書士事務所開設。
税理士登録後、税理士法人V-Spiritsグループの創設メンバーとして参画。著書に『はじめてでもわかる 簿記と経理の仕事 ’22~’23年版』(成美堂出版)がある。

    
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